誰にもある心の中のビートたけし
春だというのに寒い。気温の寒暖差に身体がついていけない。思わず「カンダン!このヤロー!」とビートたけしのマネをする日本人がけっこう居るに違いない。自分もその一人だ。
「春の陽気なんてありゃウソですね。全然暖かくねぇじゃねえか。風もビュンビュン吹いちゃってね。暖かいか寒いか分からないから、仕方なく全裸にコート羽織っちゃってね。で、寒そうに歩いているネエちゃんがいたら、思わずコート広げて声かけちゃってね。そしたらそれが朝の情報番組のリポーターのネエちゃんでね。『見てください。こんな所に可愛いつくしがありますね〜。』なんて自分の下半身指差されちゃってね。カメラもズームアップしって寄ってきっちゃってね。これがホントの“チン百景”だなんて言って。バカやろーって。」
どうだろうか。クオリティーはイマイチかもしれないが、読んでいる方は思わず心の中のビートきよしが「よしなさいって!」と突っ込まなかっただろうか。
人によって色んな時期のビートたけしを心の中に飼っているだろうが、自分はツービートからピンでも活躍し始めたぐらいのビートたけしを飼っている。
でも自分より若い世代はどうだろう。もはや本物のビートたけしを見るよりも、誰かがモノマネしているたけししか見ていないんじゃないんだろうか。
最近のビートたけしを見て評価して、ツービート時代のマシンガンのような喋りをしていた頃のたけしを知らないのはもったいない。
コロナが収束したら、たけしだけの居酒屋トークとか出来ないだろうか。なんなら、“たけしじゃない方お断り”っていう貼り紙を貼って、客も店側の人間も全員ビートたけしだったらどうだろう。
肩回して、首をひねって、箸で何か食べようとしては自分の目の辺りにくっつけるボケをやったりして、なんだか楽しそうだ。
なんなら“緊急たけし宣言”とかで、“テレたけし”とか“リモートたけし”とか流行らないだろうか。菅総理が“ステイたけし”って言ってコマネチとかやってくれないか。
一億総たけしで「コロナのバカやろー!」と言ったら自粛疲れも吹っ飛ばないか。
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