紅白という大晦日のネタ番組
後7ヶ月後には紅白だ。気が早いか!ところで紅白歌合戦というのは不思議な番組だ。時にテレビ欄や番組の予告には、あの紅白出場歌手が!とかあの紅白出場アーティストが?の文字が踊っている。で、いざ観てみると一度だけ紅白に出た人とか、自分が紅白で見かけた記憶もないぐらい古い人や大人数グループの知らない人だったり。
紅白という番組には権威がある。紅白に出れば、親が喜ぶ。親戚が喜ぶ。友人や恩師が喜ぶ。紅白というのはやっぱり偉大な番組なのだと思うかもしれない。
でも腑に落ちないのは紅白歌合戦というネーミングだ。毎年、披露する楽曲より先に歌手が発表される。これが“紅白歌手合戦”なら別に問題は無い。しかし、歌合戦だと名乗っておきながら、その一年話題になった歌が出ないこともざらにある。近年はまだよく出ている方だけども。
知らない歌手が知らない歌を披露している!と文句を言う人もいるかもしれないが、それはお門違いだ。紅白を人気音楽番組の仲間だと思うなかれ。紅白は国民的ネタ番組だ。お笑いの賞レースのように誰が優勝とかはない。大会のような雰囲気を出した幅広い世代に向けての大型ネタ番組だ。だから知らない人が知らない歌を歌っても、視聴者や番組スタッフが歌を聴いて満足すりゃ問題無いのだ。
でもやっぱり、好き嫌いはある。お笑いのネタを観るよりも相当厳しいものがある。全歌手全楽曲好きだなんて人居るのだろうか?なんでこの歌手なんだ?なんでこのネタ(楽曲)なんだ?毎年メドレーばっかりやるな。ちゃんと会場でネタ(楽曲)を披露しろだの色々と観ていて不満もあるかもしれない。
そして審査員は紅組か白組かでしか審査が出来ない。M-1のように点数を付ける大会でもない。批評だってバラバラだ。世代によっては贔屓する歌手だって全然違う。
そんな番組でもしっかりとステージで結果を出せば世間の目も変わる。業界関係者の反応だって違う。応援したいと思う人が一気に増える。M-1終了後の芸人のように各番組に引っ張りダコとはならなくても、影響力は紅白出場前よりも更に大きくなっている。
しかし、歌合戦である以上、多少の好き嫌いの違いはあろうとも歌で話題になって欲しいと思う歌手が沢山いる。じゃないと色んな実力者を抑えて出場する意味がない。お笑いの大会は知名度や人気よりもネタの面白さが第一だ。なのに紅白は歌合戦と称していながら、まだまだその域に達していない。
というモヤモヤした不満を抱えながら、今年の紅白に出場するジャニーズグループの選考についてぼんやり考える今日この頃。紅白に出ていないジャニーズグループとの差がサッパリ見えんな〜。
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