良い歌手と良い歌は違う〜紅白歌合戦最大の過ち〜

先日、紅白歌手をM-1のように採点するという記事を書いて思ったところがあります。


それは良い歌と良い歌手は一見似ているようで全くの別物ということなんですよね。面白いネタと面白い漫才師が違うように。


面白い漫才師がやるネタが全て面白いネタなら、それは大変素晴らしいことですが、大体の漫才師はいまいちウケが悪いなぁというネタもいくつかは持っているもんです。その日の自身のパフォーマンスや観客の影響ももちろんあるでしょう。


それは歌手だって同じなんですが、それでも歌手が素晴らしければ作品も素晴らしいだろうと思い込んでいる人がまだまだ多いのかなぁと思います。MISIAだったり福山雅治だったり。それが「NHK紅白歌合戦」をはじめ多くの音楽特番のダメなところなのかなと。


そして良い歌と良い歌手が違うように良い歌と良い音楽もまた似て非なるものなんですよね。紅白とか観ていても良い音楽になっちゃっているけど、決して良い歌では無いよねっていうのが。


じゃあ良い歌の定義ってなんだろうと言えば、それは歌手の身体を離れて歌が独立していることじゃないでしょうか。


まぁ今回の紅白でいえばDISHの猫とかがそれに当たるのではないかと思います。


もう一歩踏み込んでいうなら、童謡なんかは歌われること前提で作られていますよね。


良い歌なら、例え歌われることが大前提ではなかったとしても、気が付けば多くの人が歌っているまたはよくBGMとして用いられているものではないでしょうか。クリスマスには山下達郎の「クリスマス・イブ」がよく流れるようなもので。


そういう観点から考えると紅白歌合戦は歌合戦とは名ばかりでやっぱりどこまでいっても歌手合戦なんですよね。


まぁ今回の紅白に至っては合戦も放棄していたので、さしずめ「NHK紅白歌手の祭典」といった具合。


この傾向は紅白が放送され続ける限りずっと続くことでしょう。

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